北海道・日本・世界のHIV状況

北海道での2022年新規HIV感染者・エイズ患者は24人

厚生労働省エイズ動向委員会による報告では、北海道における2022年1年間の新規HIV感染者は16人、エイズ患者は8人となり、2022年12月末までの累積人数はHIV感染者408人・エイズ患者238人で合計646人となりました(図1)(図2)。
また、日本全体では2022年1年間の新規HIV感染者625人・エイズ患者245人(速報値)で合計870人、つまり1日あたり約2.4人がHIV感染またはエイズ発症が判明していることになり、日本全体の累積報告数は34,407人となりました。 

日本全体の新規HIV感染者及びエイズ患者報告数は2014年から減少しており、2022年の報告数は過去20年間で最も少ない数となりました。一方、北海道では2015年の感染者数は過去最多で2016年が2番目、2019年が3番目であり、減少傾向には至っておりません。2020~22年は減少しておりますが、新型コロナウイルス感染症に伴う検査機会の減少による検査件数の大幅な低下(図3)を考慮すると、見かけ上の減少の可能性が考えられます。
世界では、UNAIDS (国連エイズ合同計画)の報告によると、2021年での世界のHIV感染者は約3,840万人と推計しています。

エイズ予防情報ネット(API-NET)でより詳しいエイズ動向が確認できます。

北海道のHIV感染者およびエイズ患者数(新規)
北海道のHIV感染者およびエイズ患者数(累計)
北海道の保健所等におけるHIV抗体検査件数